FC2ブログ
TOPスポンサー広告 ≫ 「わたし」と「あたし」のはなし。その2TOP726/778.77めも ≫ 「わたし」と「あたし」のはなし。その2

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Comments (-)Trackbacks (-) | スポンサー広告

「わたし」と「あたし」のはなし。その2

「わたし」と「あたし」って響きが似てるようで、でも聞いたときの印象がぜんぜん違って、
すんごい面白いですよね。

どこかのサイトで『涼宮ハルヒ』シリーズの長門有希の一人称に注目されてる方がいたような。
こちらかな?
インターフェースである長門の普段の一人称は「わたし」なんですけど、
『涼宮ハルヒの憂鬱』の最後の方に「あたしがさせない」って台詞があるらしいです。
滾ります。
ハルヒの小説一冊も読んだことないのになぜこれを読んだのかはさっぱり思い出せないけど。

……ところでアニメ・漫画版だと「わたしがさせない」に変更されてるらしいんですけど、
それって改悪もいいとこですよね。
どうだったっけ、覚えてないや。


******
ひぐちアサ『ヤサシイワタシ』にも、一人称がうろうろする子たちがいました。
というか多くのキャラクターがうろうろしてました。
とりあえず主要人物である唐須弥恵と澄緒ちゃんについて……書いて、た……んですけど、
すっごい長くなったし全くまとまらなかったので概要だけに留めます。


まず弥恵。
主人公芹生くんの先輩であり恋人であり途中で自殺しちゃう人。
すっかり「あたし」キャラだと思ってたので、いつかの記事もたぶん間違えて書いてます。
特徴をまとめると、

・「私」、「わたし」、「あたし」とか結構混在してるけど、基本は「あたし」。
・同じ場面でも一人称がころっころ変わるときがある。
・例外も多々あれど、「私」はよそ行きだったり、責任感からくる一人称、「あたし」は自然体の一人称。
・家族の話になると「私」が多いかも。
ex.) 
「私の母親死んじゃったの(p.55)」
「私が5歳の時でね(中略)私 今 父親と2人暮らしなの(p.56)」
「私も高校までは田村だと思ってたんだけど パスポート取る時戸籍見たら唐須だったから
 そっちのがいーやと思って(p.106)」
「そういや わたしバツイチなんだよ(p.107)」
「なんかねーあたしもよくわかってないんだけど ラオス人と結婚してたらしい(p.108)」

最後の「あたしもよくわかってない」が本音なんだろうなと思っちゃったり。
「私(「わたし」)」は物分りのいい子どもになっているだけで。


次に澄緒ちゃん。
芹生くんの従妹ちゃんでイトコのオニーちゃん大好きな中学生ちゃん。
・最初は「あたし」
・のちに「私」
・最後は「わたし」、「ワタシ」

おわり。
彼女も家庭のいざこざがあるんですけど、なんとか乗り切って「わたし」に落ち着きます。
弥恵はごっちゃごっちゃしているのに、澄緒ちゃんは結構きっぱり分けられます。
これがなかったら、もしかして一人称とか適当なのかなーって思っちゃうとこでした。


改めて考えると、この作品のタイトルって『ヤサシイワタシ』ですよね。
やさしいわたし。
以下は1巻の最初の方の弥恵の台詞。
「どーしてもムカツイたら相手かわいそうに思っときなよ きっとこいつ不幸だから性格歪んでんだなって」
「やさしくなった気になれるよ(p.19)」
ちょっと弥恵の言い方はアレですけど、「わたし」ってこらえて、乗り越えられる一人称なのかな。
衝動を抑え込むというか、考え方を変えるというか、捻じ曲げるというか。
弥恵は「あたし」が強すぎて、他人にも自分にも優しい「わたし」を保つことができなかったのかも。
だから自殺っていう結論に至ったのかなー。
そんな単純な話でもないんでしょうけど。

弥恵は境界性パーソナリティなんだとかかんだとか言われているけど、
ぶっちゃけ病気のこととかよくわかんないんで一人称から考えてみましたの巻。
文字に起こしたらちょっとだけすっきりした。
おしまい。
スポンサーサイト

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。